│ クランプ法包茎手術の傷修正 術前術後症例 │ クランプ法包茎手術の傷修正 Q&A │
クランプ法とは、クランプという包茎手術専用の器具を用いて、余った皮膚を挟み込んで切り取る行われる包茎の治療方法です。本来この手術方法は幼児の包茎症例を対象として開発されたものですが、成人に対しても適応があります。
クランプ法は、手技が簡単であり出血が少ないために、今から２０年ほど前は、多くの包茎手術専門のクリニックでも行われていました。しかし、手術後しばらくすると、傷が盛り上がったり、ツートンカラーになったりすることが分かってきたために。現在では亀頭直下法が主流となり、クランプ法で手術を行っているクリニックはごく少数になっています。
クランプ法は、外科的技術が不要で容易に包茎手術を行うことができることから、一部のクリニックでは今でも行われているようです。陰茎がツートンカラーになりやすい、傷が硬く盛り上がってしまう、包皮の内板が長くなりやすいために傷が目立つという欠点のために、いまだにクランプ法で行った包茎手術の傷修正の御相談をいただいておりますので、クランプ法で包茎手術を行う場合は、数年後に傷が目立ってくることを良く理解した上で手術を受けられるのが良いでしょう。
術前 |
術直後 |
|
|
|
 |
|
|
|
|
|
28歳、独身。他院傷跡修正、クランプ法手術後
7年前に泌尿器科のクリニックでクランプ法による包茎手術を受けた症例です。手術直後は傷がとても綺麗で、気にならなかったのですが、少しずつ盛り上がってきて、ライオンのタテガミのようのようになり、修正治療の御相談をいただきました。包皮は切除されて包茎は治っているものの、クランプ法を受けた傷はボコボコに膨隆し、硬くなっていました。出来るだけ傷を目立たないようにするために硬くなった傷を切除して、美容外科的に縫合しました。
クランプ法は10年位前まで盛んに行われた包茎手術の方法です。クランプ法で手術をした場合、最初のうちは、傷がとても綺麗な状態ですが、徐々に盛り上がりライオンのタテガミ状、エリマキトカゲ状になってしまうことがあります。とても傷が目立つということで、傷修正希望の方から御相談をいただいています。ほとんどの場合で修正可能ですが、できない場合もあります。手術時間が短い、出血がほとんどない、非常に手軽、ということを謳い文句に、いまだにこのような傷の残るクランプ法で包茎手術を行っているクリニックもあるようです。傷が全く気にならないというのであれば問題ありませんが、多少とも傷が気になるというのであれば、行われている包茎手術の方法を良く確認してから、手術をお願いするのがよいでしょう。
クランプ法で出来た傷は治せますか
埼玉県和光市在住、40歳代、既婚
数年前、短時間で出血も少なく手軽という広告を見て、他院美容外科でクランプ法による包茎手術を受けました。最初、傷は綺麗だったのですが少しずつ盛り上がってきて手術したことがすぐにわかるような汚い傷になってしまいました。もうその美容外科は無くなってしまっており治療してもらえそうもありません。再手術は可能ですか。
クランプ法は、数年前まで盛んにおこなわれていた方法です。最初は傷が綺麗で良いのですが、しばらくして傷が汚くなる盛り上がるケースがあり、最近ではほとんど行われなくなっています。傷の修正手術を希望して多くの方が来院されています。そのほとんどで修正手術が可能です。難しいケースもあります。その点はご了承ください。
クランプ法の傷修正を他院で断られました
神奈川県厚木市在住、30歳代、独身
数年前にクランプ法で包茎の手術を行いました。陰茎の真ん中に汚い傷が残ってしまいました。傷修正をしたくて、何件か別のクリニックに相談しましたが、断られてしまいました。もう諦めるしかありませんか。
クランプ法で手術した場合、陰茎の中央部に傷が来ることがあること、徐々に傷が盛り上がって汚くなることに、注意する必要があります。傷修正手術の基本は、できるだけ亀頭の方に傷が来るように傷を移動して、丁寧に縫合することです。完璧に傷をなくしたいということであれば話は別ですが、今の状態よりも目立たなくするということであれば可能と思います。陰茎の根元付近に傷があるのであれば、修正手術の難易度はかなり高いと思います。修正を多く手掛けている先生の意見を聞いてみることをお勧めします。
クランプ法について教えて下さい
東京都台東区在住、30歳代、既婚
包茎手術にはいろいろな方法があり、クランプ法だと手軽で出血も少ないと聞いたのですが、本当ですか。出来れば簡単で手軽な方法で包茎手術をしたいので、クランプ法に興味があります。
クランプ法は、専用の器具によって包皮の余りを挟みこみ、包皮を除去する包茎手術の方法です。クランプ法は、技術が習得しやすいこと、出血が少ないこと、時間が短時間で終わることから、以前は盛んに行われました。しかし手術後、数ヶ月～数年すると傷が盛り上がってきて、傷が汚くなることが分かり、美容外科系のクリニックでは、現在ほとんど行われなくなっています。クランプ法は、手軽な包茎手術の方法なのですが、多数の傷修正の御相談をいただいていることを考えると、お勧めの手術ではありません。ただし傷をあまり気にしないというのであれば、この限りではありません。十分考えた上で、手術法を選択してください。